弦(げん)とは、弦楽器の発音体、すなわち、最初に振動する部分のこと。糸状になっており、材質や太さはなるべく均質に作られている。両端または片方の端は、さまざまな方法によって弦楽器の本体に固定され、張力を持って張られている。表記については、絃とするのが正式である。また、和楽器においては糸 (いと)と呼ばれる。
弦は安定した音の高さと規則的な倍音が得られるのが特徴であるが、そのままでは空気中をうまく振動が伝わらないため、弦楽器などでは響胴とよばれる本体の部分で振動を増幅させている。
コントラバスなどに使用される弦は芯線に巻線を施した構造となっており、芯はガット、スチール、ナイロン、巻き線もさまざまな材質の金属やナイロンを使用するなど製品ごとに多種多様なものが存在する。